意外と知らない!住まいのメンテナンス
- コラム
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家は「建てるのがゴールでなくスタート」。
暮らしがはじまり、
ある程度の期間が経つと、
さまざまなメンテナンスが
必要となってきます。
これは、車や物も同様ですよね。
今回は、住まいのメンテナンス周期の目安と
費用感についてお伝えいたします。
メンテナンスは必要?
必要に迫られたタイミングや
居住に支障が出たタイミングこそ
メンテナンス時期と思われる方も
多いと思います。
しかし、実際にそのような
タイミングになると、
大がかりな工事が必要となり、
メンテナンス費用が膨大に
なることがあります。
また、適切なメンテナンスを行うことで、
住まいの劣化スピードを遅らせ、
快適性を永く保つことができます。
さらに住まいの資産価値を維持する
といった観点から見ても、
大きなメリットをもたらしてくれます。
気になるメンテナンス時期と費用
一般的に住まいの劣化が
気になり始める時期は
建ってから約10年といわれます。
この時点では部分的に傷みが
見られる箇所の補修のみで
足りる場合がほとんどです。
20年目となると、メンテナンスを放置してきた
建物の場合、あちらこちら気になる傷みが
出てくる頃です。
特に依頼が多くなるのが
外壁の再塗装ですが、
サイディングと呼ばれる
一般的な塗装壁の場合、
塗装に割れ目が表れたり、
手で触れた時に白い粉状の塗装が
ついてくるチョーキングといった
現象が見られたら、
再塗装のタイミングとお考えください。
塗料の素材によっても
耐用年数が変わりますので、
施工会社の担当者に
相談してみると良いでしょう。
また、20年を超える住まいについてですが、
国税庁が定める木造住宅の減価償却費の
算定に利用される法定耐用年数は
33年となっています。
つまり、一般的に木造の住居用建築は、
30年前後を境に資産価値が
なくなってしまうと考えられているわけです。
それだけの経年劣化が
表れる時期ということですね。
外壁の張替えや屋根の葺替えなど、
工事も大がかりになることが多いです。
さらに、外装だけでなく、クロスや
床の張替え、水回りの補修なども
検討される時期ですので、
工事費用が膨らみやすいです。
『生涯コスト』を考えた
リノベーションのススメ
およそ10年ごとに屋根や外壁の手入れが
必要なことに加え、減価償却される
30年前後を境に、大改修が必要になる場合が
多いことがおわかりいただけたと思います。
しかし、周期ごとに定期的なメンテナンスを
おこなっていれば、30年以上経っても
最小限の費用に抑えながら
快適性を保って暮らすことができます。
最近では、新築時に長期点検保証をなどを
付帯する施工会社が増えています。
弊社でも新築とリノベーション工事を対象に
30年間の無料点検を設けていますが、
このような制度を利用すれば、
定期的に点検してもらえ、
施工会社を新たに探す手間も省けて
安心ですね。
また、新築・リノベされる時は
『生涯コスト』について考えられることを
強くお薦めしています。
住宅に必要な費用として、
「イニシャルコスト」「ランニングコスト」と
いう言葉をお聞きになったことが
あるかと思います。
たとえば、建材として広く採用されている
素材を使用した場合、上に挙げた
①、②の表のようなメンテナンス周期と
概算費用になりますが、
弊社ではランニングコストを重視した
高耐久素材を基本的に標準仕様として
採用しており、このような素材に
変更するだけでメンテナンスに
かかる頻度や費用は大幅に変わります。
つまり、イニシャルコストは
やや高いけれども、
ランニングコストは安く抑えられる
ということですね。
先にも述べたように、
長期点検保証が付けられるほど
素材の耐久性も各社の技術力も
向上しており、30年以上
住み続けることを想定した家づくりを
おこなっている施工会社は少しずつ
増えてきています。
永く住むのであれば、
その間に必要となる
ランニングコストについて
考えておくことは
非常に重要なのです。
そして、リノベーションのタイミングに
生涯コストを意識することと同時に、
重視していただきたいのが、
永く快適に住まうのに重要な
「断熱」や「耐震」のレベルアップです。
これらを後から見直すとなると、
大がかりな工事が必要になりますから、
リノベーションのタイミングに
同時におこなっておくと良いでしょう。
資産価値を高めることにもつながります。
これから新築やリノベーションを
される方はこれらの点に着目して
家づくりなさってください。
暮らしがはじまってからの
満足度に大きな差が出るポイントです。
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