和歌山への移住希望者が全国TOP11に! リアルな住み心地
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スローライフと呼ばれるライフスタイルや田舎暮らしや古民家暮らしが注目され始めて久しくなりましたが、
その様子は現在でも変わりなく20代~40代の若い世代を中心に地方への移住相談件数は増加の一途をたどっています。
海や山川の恵みに抱かれた和歌山県も当初から人気の高い地域でしたが、徐々に順位を上げ、2023年の統計では、
移住先相談件数が全国11位、セミナー参加者に及んでは何と全国で3番目の多さとなっています。
今回はそんな和歌山県の人気の理由と、実際の住み心地についてご紹介いたします。
そもそも『和歌山』ってどんな地域?
和歌山県は日本最大の半島・紀伊半島の南西に位置し、年間を通じて温暖で過ごしやすい地域です。
全国有数の果樹山地で、みかんや梅をはじめ、はっさく、柿などは日本一の生産量を誇ります。
県全体が南北に長い地形で交通網もある程度限定されているためか、ひとくちに和歌山と言っても居住エリアに
よって趣は大きく異なります。半島を「紀北」・「紀中」・「紀南」と3つのエリアにわけて簡単にご紹介します。
- 紀北エリア
- 県庁所在地のある和歌山市を中心としたエリアで、主に海南市・岩出市・紀の川市・橋本市の辺りを指します。
3つのエリアの中で最も人口が多く、県の中枢を担う病院や図書館などの施設があります。和歌山市は和歌山城や万葉集にも詠まれた風光明媚な和歌浦が有名です。紀の川市やかつらぎ町は県内の一大果物産地として知られます。世界遺産に登録された高野山は海外からの観光客でにぎわっています。買い物する場所や飲食店も多く、大阪へのアクセスが良いため、生活の不便を感じることは少ないでしょう。県内主要駅であるJR和歌山駅・南海和歌山市駅があり、公共交通機関による移動でも不便は少ない地域です。
- 紀中エリア
- 有田市や御坊市を中心としたエリアで、海産物やミカン、いちごなどの産地としても有名な地域です。白崎海岸などのような全国的にも珍しい特徴的な沿岸部が魅力で、景色の良さから最近では空き家を再生したカフェなどを開く方も増えつつあり、ドライブスポットとしても人気があります。
- 紀南エリア
- 田辺市や新宮市を中心としたエリアで、白良浜やアドベンチャーワールドなどで知られる白浜や温泉地は県内でも有数の観光スポットです。和歌山市街からの電車移動はJR紀勢本線しかなく、マイカーを利用した場合でも市街までの移動時間はネックと言えますが、南紀白浜空港があるため、都心からバカンスで訪れる方が多く、別荘地としても人気があります。また、祈りの地・熊野三山は熊野古道とあわせ、世界遺産の登録を受けています。新宮市は三重県や奈良県と隣接しており、他県への移動もスムーズな地域です。
それぞれのエリアに違う魅力があります。移住後の理想を具体的にイメージしておくことが大切ですね。
移住先としてのメリット・デメリットは?
では、実際に和歌山に住むことのメリットとデメリットはどんな部分でしょうか。
- ■ メリット
- ・土地単価が安い
近隣県と比較しても、土地が広く土地単価が安い点が魅力といえます。住宅購入費や家賃も大阪府と比較すると非常に安価です。
・日照条件が良い・健康的である
1日の日照時間が長く、年間平均気温16℃と温暖な気候のため、過ごしやすい地域です。また、空気が澄んでいることも特徴で、喘息などを持病とされる方が疾患改善を目的のひとつとして移住される例も多いといわれます。
・自然の恵みが豊か
海も川も山も身近にあるため、すべての自然の恩恵が感じられます。海山川の素材を新鮮に味わうこともできます。
・利便性の良さ
海や緑に囲まれた田舎暮らしでありながら、紀北市街地であれば、大阪への交通アクセスも良く、買い物する場所にも困りません。
・子育てのしやすさ
待機児童が全国的に群を抜いて少なく、他府県と比較しても希望の園に入りやすいのが特徴です。共働きを希望される世帯にとっては、住みやすい条件ではないでしょうか。地域にもよりますが、こども医療費助成などの公的補助も充実しています。
・治安の良さ
県警の調べによれば平成25年から年々犯罪件数は減少しており、治安維持が保たれた県であるといえます。近隣県と比較し、全体的な主要道の道幅が広いので、車の運転がしやすい地域ともいわれます。
治安が良く子育てしやすいため、家族での移住に向く県といえるでしょう。また、日照条件に恵まれ、土地が広くとれて地価も安いため、家を建てるのにもメリットは多いです。
- ■ デメリット
- ・商業施設が少ない
中枢市である和歌山市には、MIOやAEONモールなどがありますが、ショップ数は限定的です。さらに市街を離れると大型商業施設は決して多くありません。大阪など都会でよく見かける店舗が和歌山にないという場合も多いかもしれません。
・労働賃金が低い
2023年度の全国最低賃金ランキングで、和歌山県は全国47都道府県中27位という成績でした。おおよそ中間層ですが、お隣の大阪府より136円低く、2023年時点の最新データで最低賃金929円は決して高い賃金とはいえないでしょう。
・交通の便が悪い
居住エリアによって異なりますが、電車やバスなどの公共交通機関の乗り入れ数や発着本数だけを単純に近隣県と比較しても少ないです。多くの世帯は通勤や買い物にマイカーを利用します。さらに紀中・紀南エリアから市街に向かうのにもある程度の移動時間が必要となります。
以上の点が主なデメリットです。
買い物については、近年ではお目当てのものはネット通販で購入することもできますし、
賃金の低さについても年々少しずつですが上昇しています。移動の不便も住み慣れてしまえば、喧噪より静かに
生活できることによりメリットを感じられるようになるかもしれません。
どちらかといえば、多くの賃金を稼ぐことよりも、ワークライフバランスを充実させたいという方に
おすすめできると思います。
ようこそ和歌山へ! まずは体験移住からいかがですか?
前述したように、居住するエリアによって魅力や不便に感じることは異なりますが、和歌山県で住むことの
魅力は、「都会過ぎず・田舎過ぎない」ことではないかとリアルな住み心地として感じます。
移住希望者の相談窓口が充実していたり、1泊2日で居住や仕事の体験ができるプログラムがあったりと、
和歌山県は移住者向けの施策に力を入れています。空き家や条件の良い中古物件も多く、起業・就職支援も
手厚いバックアップがあるので安心です。
■ わかやまの移住支援窓口サイト ■
https://www.wakayamagurashi.jp/
当社でも、移住希望者向けのセミナーを開催予定です。
和歌山への移住を検討なさっておられる方は、ぜひお気軽にご参加ください!