いま、話題の室内で起こる低体温症とは
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低体温症とは
「低体温症」と聞いて皆さんは何をイメージしますか?
雪山など寒い戸外で起こる症状を想像するのではないでしょうか。
実は、低体温症は家の中でも起こりうる健康被害です。
- 低体温症
- 寒い場所などで、心臓や肝臓などの身体の内臓部分の“深部体温”が35度以下になると発症する症状。
軽症の段階では、体温を上げようと身体の震えが起きます。
病状が進行するに従って動きが鈍くなり、意識障害を引き起こします。
最終的には死に至る場合も少なくありません。
物価高もあり光熱費が気になって暖房をつけず寒さを我慢して過ごす人も多いでしょう。
酩酊状態で薄着のままうたた寝していて発症したというケースも少なくありません。
厚生労働省の調べによれば、2021年~22年の10年間に屋内で発症した低体温症で亡くなった人は、
熱中症で死亡した人の合計よりも約1500人多い結果となっています。
さらに福島県郡山地方広域消防組合の報告では、年間の統計で低体温症で救急搬送された患者のうち、
約7割が屋内での低体温症であったというデータが提出されており、大変話題になっています。
原因や対策を知って、自宅を安心して過ごせる場所にしていきたいですね。
和歌山はワースト5位!?
和歌山県は全国でも年間を通じて温暖な地域として知られますが、ヒートショックの発症率が
全国ワースト5位ということをご存知でしょうか。
暖かいのにどうしてヒートショックが毎年頻発するのでしょうか。
それは、住宅性能の低さと関係があります。
日本の住宅は欧米の住宅性能と比較すると非常に悪いと言われています。
日本の新築基準はようやくZEH基準まで引き上げられようとしているところですが、
欧米ではさらにその基準を上回る省エネ基準が新築住宅に義務化されており、日本の住宅の省エネ化は
大きく出遅れているといえます。
さらに、和歌山県についていえば、温暖な地域であるがゆえに、住宅の断熱化については長らく
重要視されてきませんでした。
そのような理由もあり、和歌山の住宅事情としては、断熱性能が低いが故、冬場冷え込みの厳しい既存住宅が
多いという現状があります。
部屋を省エネで暖かく
断熱性能が低い家に住み続けると、ランニングコストもかさみます。
部屋が寒いので、エアコンやストーブに頼る他なく、そうなると乾燥や換気の問題も気になるところですよね。
外気との気温差が著しくなると、結露やカビの問題も無視できないでしょう。
室内の快適性と健康、暮らしの省エネ化を考えるのであれば、家の断熱化が必須です。
リノベーションを検討される際は、ぜひご自宅の断熱化についてもお考えください。
また、寒さは改善したいけれど、「大がかりな工事は避けたい」、「コストを抑えたい」という方は、
まずは窓のリフォームをご検討なさってはいかがでしょうか。
窓に関する過去のコラムもぜひご参考になさってください。
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断熱に関するリフォームは、補助金対象となる場合もありますので、お気軽にご相談ください。