窓の断熱性能を高めるには。
- コラム
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リノベーションによって快適な暮らしを叶えるポイントの1つとして、窓の改修が挙げられます。
前回のコラム「リノベーションにおける窓の重要性」でお伝えしたように、配置する方角によって窓の大きさを変えることも重要ですが、サッシやガラスなどの素材選びもよく検討することで、お部屋での過ごしやすさは各段にアップします。
今回は窓の素材選びのポイントについてご紹介いたします。
【Point1】アルミサッシを樹脂サッシに
●2000年代までの日本の住宅窓は、アルミサッシが中心でした。
住宅用アルミサッシが採用されるまでの木製窓と比較すれば、室内外の温度差が10℃以上取れるほど気密性が高まりましたが、結露が発生することが大きな課題でした。
また、アルミ素材サッシは熱伝導率が高いため、外部の気温の影響を受けやすく、夏は熱く冬は冷たくなり、室温にもその影響が及んでいました。
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●現在主流となってきている高性能窓の代表格は樹脂サッシです。
【熱伝導率】
・アルミサッシ:約200W/㎡・K
・樹脂サッシ:約0.17W/㎡・K
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数値上ではアルミサッシのおよそ1000倍以上の断熱効果!
四季を通して快適性が保てる他、年中を通じて窓そのものの温度差が少なくなるため、結露の発生も抑えられます。
さらに気密性も高まるため防音効果も期待できます。
【Point2】シングルガラスをペアガラスに
築年数がある程度経過している家に使用されている最も一般的な窓ガラスは、単板ガラス(シングルガラス)、
現在主流となっているのがペアガラスという2枚のガラスを用いて気体の層を作るタイプです。
- 単板ガラス(シングルガラス)
- 主に2000年代までの住宅に一般的に使用されている窓ガラス。
厚みによって多少異なるが、窓ガラスの種類の中で最も断熱性能が低い。
リノベ―ションする際は性能の良いものに変更することが望ましい。
- 複層ガラス(ペアガラス)
- 近年主流となっている窓ガラス。
断熱性の高さはもちろんのこと、丈夫で割れにくく、防音性も高いのが特徴。
さらに、より断熱効果が高いトリプルガラスや真空ガラスといった商品も登場している。
当然高価な窓ほど高性能ですが、どの程度の断熱性能や防音性を求めているかはそれぞれのご家庭によって異なることでしょう。
このあたりは予算や希望に合わせて選びましょう。
YKKapショールームより。
空気・ガス充填の複層ガラスに比べ、
より断熱気密性が高いとされる真空ガラスの展示
暮らしの快適性を決めるものの中でも、窓の役割は想像以上に大きいものです。
また、高性能窓に替えることで、家の中の温度をある程度均一に保て、ヒートショックなどの健康被害を未然に防ぐことにも繋がります。
リノベーションされる際は、窓をペアガラス×樹脂サッシに取り替えることをぜひご検討ください。
性能面を重視してリノベーションすれば、外気温の影響に左右されず、一年を通して快適な暮らしが実現できるでしょう。