DANRAN COLUMN DANRAN人のコラム

失敗しないために知っておきたい、快適なエアコンの選び方 Vol.2

 

 

どこが違うの一般木造住宅と高断熱高気密住宅のエアコン選び

 

夏の暑さ・冬の寒さを防ぎ、快適な暮らしを送るため、家庭において欠かせないアイテムとなっているのがエアコン。

 

 

住宅の築年数や性能、生活スタイルなどエアコンを選ぶ際にはさまざまなポイントがあり、どんな商品を選べばいいのか悩んでしまう人も多いのでは?

 

 

前回のコラムでは、100Vと200Vのエアコンの違いや基本的なチェックポイントについて説明しました。

 

 

今回は、無断熱の住まいや高気密・高断熱の家など、実際の設置条件に合わせたエアコンの選び方や、エアコンにかかる負荷を抑えた住まいづくりについてお伝えします!

 

 

 

50年以上変わっていない!? 「畳数の目安」の基準

 

 

資源エネルギー庁によると、家庭用エアコンは、設置する部屋の空調負荷に応じた空調能力の選択が必要とされています。

 

 


しかし一般的に、断熱性能、築年数、窓の向き、大きさなどを正確に把握することは難しいもの。

 

 

そのため、エアコンを販売する業界や各社の自主的な取り組みとして、「畳数の目安」と「おもに畳数」を表示しています。
※「おもに畳数」は、具体的な規格はなく、メーカーの判断で記載している値(おおむね各社とも近い値)

 

 

「畳数の目安」は、日本電機工業会が定めた規格「JEM-1447」に基づき、冷房・暖房それぞれの定格能力ごとに畳数の最小値・最大値の幅を規定したものです。

 

 

「JEM-1447」は、1965 年(原案は1964年)に制定されました。
一方で、省エネの基準は1980年(昭和55年)に国が制定しています。

制定された年代にこんなに開きがある!

そしてさらに現在に至るまで繰り返し改定され、住まいの性能はどんどん高まっています。

 

 

 

 

 

築年数によって住まいの断熱気密性能には大きな違いがあるため、基準の設けられていない時代に建築された木造無断熱の住宅を想定した「畳数の目安」では、断熱気密性能の高い住まいにオーバーサイズのエアコンを選んでしまうことになります。

 

 


築年数や住まいの性能に合わせたエアコン選びができれば、無駄なコストを抑えることも可能です。

 

一般木造住宅と高気密高断熱住宅のエアコン選びの違い


下記は、冬期における木造住宅築年ごとの断熱気密性能別サーモ比較です。

 


省エネ基準の異なる住まいで比較すると、暖房効率にかなり違いが出ることが分かります。

 

 

一般木造住宅と比べ、高気密高断熱住宅では目安よりも小さいサイズのエアコンで十分に快適な生活環境が作れる他、弱運転でLDK全体を快適な温度に保つことができ、省エネでコストダウンにつながります。

 

 



次に、自社計算によるデータから導き出した、築年ごとの必要暖房能力と家電メーカー表示の必要畳数の目安を紹介します。エアコン選びの参考にしてみてください。

 


【LDK20畳の部屋を想定した場合(冷房暖房の区別なし通年換算)※2】

基準年代 必要W数 適応畳数
昭和55年前の旧基準木造住宅 7000~8000W 20~30畳用(業務エアコン推奨)
現行の木造住宅省エネ基準住宅 5000~7000W 17~26畳用
G2レベル(※1)の省エネ住宅 2000~4000W 16畳用程度

※1  G2は「HEAT20」が提唱する住宅外皮水準の一つ。
 暖房の省エネ性能と、冬期間の室内体感温度を10℃~15℃以上に保つことを基準とし、
 地域区分ごとに基準を満たす程度によってグレードを設定。

※2 関西の木造住宅を対象とした一般的な目安。
 立地や使用状況によって数値は大きく異なります。

 

パッシブデザインの住まい

 

高気密高断熱に、省エネや快適性などさらに+αの効果を備えた住まいが、パッシブデザインの住まいです。

 

パッシブデザインとは、夏は涼しく冬は暖かい、一年を通してより快適な暮らしが送れる住まいの設計方法のことを指します。

 

 

 

高気密高断熱の住まいは、エアコンなどの機器の稼働効率を上げることで、快適さを保ちますが、パッシブデザインの住まいは、エアコンや空調設備に頼りすぎず、太陽光やその熱、風といった自然エネルギーを最大限に活用して、快適な生活環境をつくります。

 


つまり、省エネで心地良い暮らしを送れる上、環境にもやさしい住まいというわけです。

 

 

パッシブデザインの住まいは、エアコン選びの目安である表示畳数よりも少ない畳数の商品でも十分な性能を発揮し、さらに年間の使用時間を抑えることが可能です。

 

★ パッシブデザインについてはこちらをチェック ↓ ↓ https://www.asairyo.com/specification/specification_passive/

 

また、現状の住まいで冷房負荷を抑える工夫のひとつとして、窓の断熱を検討することもおすすめです。

 

冷房で涼しくなった室内の冷気は、50%以上が窓からの熱気で温められます。リフォームのコストを抑えたい場合は、「ハニカムスクリーン」の導入を推奨しています。

 

※ハニカム(蜂の巣)構造による空気層で
断熱性を高めた窓に取り付けるアイテムで、
透光性や遮光性などの調整ができ、室内温度を
維持しやすくなります。

 

 

 

パッシブデザインの新築はもちろん、断熱性や気密性を高めるリフォームについても、ぜひお問合せください!

 

 

問い合わせ
浅井良工務店
https://www.asairyo.com/contact/
0120-460-249

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2023.09.21
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