住宅ローンの審査で気を付けたいチェックポイント
マイホームを建てるときに利用する住宅ローン。しっかりとライフプランを立てることや、会社選び、融資の種類など考慮すべきことは多々あります。住宅ローンは一般的に、事前審査、本審査、ローン契約、実行という流れ。ローン会社がチェックする審査のポイントについても把握しておきましょう。
重要視されるのは、信用情報や完済時の年齢
住宅ローンを利用する際には、必ず金融機関の審査を受けなければなりません。基本的に審査は事前審査と本審査の二つ。事前審査は比較的簡単なもので、1週間程度で結果が出ます。チェックされるポイントは、年収などの経済状況や他の負債を抱えているかどうかなど。無理のないプランで、ローンが返済できるか確認されます。
この審査で重要視されるのは、個人信用情報。信用情報には、氏名や住所、生年月日の他、過去に取り引きが行われた、クレジットやローンの契約などの情報が含まれます。
審査が不利になるのは、クレジットカードやローンの支払いを延滞したことがある場合。金融機関の判断にもよりますが、数日程度の遅延の場合はさほど影響はありませんが、審査時点で延滞している、1カ月以内に延滞した、過去に長期間延滞したことがあるといった場合は審査の通過は厳しいでしょう。また、クレジットカードのキャッシングを行っている、リボ払いや分割払いを利用している、キャッシング枠の付帯したクレジットカードの保有枚数が多い場合も、審査に影響します。その他、携帯電話の端末代金の支払いなどに関しても延滞すれば同様に記録されるので注意が必要です。
審査に大きく関わる個人の信用情報管理
個人の信用情報を管理している信用情報機関は「CIC(シー・アイ・シー)」「JICC(日本信用情報機構)」「KSC(全国銀行個人信用情報センター)」の3つ。自身の信用情報の開示請求は、クレジットカードや消費者金融、ローンについてはCIC、またはJICCに、銀行ローンはJICCに、メガバンクとの取引についてはKSCに対して行うことができます。
事前審査を通過すれば、本審査が行われます。かかる期間は2週間程度。重要視されるポイントは、借入時の年齢と完済時の年齢。一般的な融資条件では、借入時は20~70歳、完済時は80歳までとされています。年齢の次に重要なのが、健康状態。団体信用生命保険に加入できるかどうかが審査に影響します。
また、住宅ローンを利用する際は、借り手が返済できなくなった場合に資金回収ができるよう、土地や不動産などの抵当権が付けられるのが一般的。購入する土地や住宅の担保評価が融資判断に使われる場合、それらがいくらで売れるか審査が行われます。
その他、勤続年数や雇用形態、年収、その年収に見合った返済負担率かどうか、保証会社の保証が受けられるかといった連帯保証についてなどが審査の項目。これらの結果によっては、融資が受けられなかったり、借入額や返済期間が思い通りにいかないこともあります。審査基準はそれぞれの金融機関で異なりますが、安心して融資できる状況であると判断してもらえるよう、年収と返済負担率のシミュレーションや他のローンの完済など、できる限り対処しておくようにしましょう。