回想世界旅行記~12
11月8日 晴れ、夜少し雨 カブールにて
日本大使館に行くが、金曜日で休みとのこと。回教徒は金曜に休むと聞いてはいたが、まさか官庁まで休むとは…日曜日は仕事をするらしい。
ただバサールに行くと、所々開けている店もあった。日用品から始まって、果物・食料品・古着屋・毛皮屋・民族衣装・・・ここには何でも有る。ない物は無い。
ジェララバードのホテルで先日知り合った、東京に留学経験のあるアフガニスタン人のハッサン・カリミ氏のお宅に10時頃お伺いする。外観は立派とはおせいじにも言えないが(失礼)中に入るとさすがカブールでの顔役だけあってきれいにしてある。日本染めのクッションにインドのテーブル・中国製の陶器・アフガン製の卓袱台・・・と国際色が豊かだ。挨拶に出てきた二人の娘さん、これがまた美人!ファッション雑誌から飛び出したようで、その辺の俳優さんよりもはるかに美人だ。チャエの用井から昼食の接待まで彼女たちがしてくれたが、やはり美人にしてもらうと、こうも味が違うものか…嫁さんは美人に限る!食事中、アフガンについて一旅行者では知りえないことまで色々と話して頂いた。
11月9日 土曜日 晴れ
9時より日本大使館に行く。書記官にアフガニスタンのビザの件を聞くと、1ヶ月間通用とのこと。割合親切に教えてくれた。日本の友人クニちゃんからの手紙を嬉しく受け取る。日本のことを知らせてくれていた。日本の新聞を読み、新宿騒乱事件、川端康成のノーベル賞受賞、八海事件の無罪、オリンピックのニュースなど日本の情報を得る。やはり2ヶ月も離れていると懐かしくなる。
食パンにバーベキューとお茶でしめて10AFN。食費が安いので助かる。出来ればもう少し贅沢をしたいのだが、毛皮を買ったので我慢。キツネの毛皮で出来た帽子と手袋、日本で買えば1万円はするだろう。お土産と実益をかねる。今日バザールで魚のフライを食べたが、日本を離れて初めての魚だ!美味い!
ヨーロッパ帰りの人と会っていろいろと話を聞くと、イランは物価が高いとのこと。少し節約していこう。
本日の出費:パン4個6.5AFN ライス10AFN
シシカバブ4本4AFN 魚のフライ3AFN
切手4枚40AFN 帽子と手袋400AFN(1AFN≒20円)